相手を傷つけずに注意する方法(1)
シチュエーション
会社で部下が遅刻したとき
たとえば,こんな言い方してませんか?
部下「すいません.遅れました.」
上司「なんで遅刻したんだ.もう朝会は始まっているじゃないか.」
部下「すいません.ちょっと体調が悪くて」
上司「どんな理由でも,遅刻は遅刻だから,気をつけないと.」
部下「すいません,気をつけます.」
上司「遅刻するなら,事前に連絡しなさい.」
部下「かしこまりました.」
改善ポイント
部下の謝罪に対して,上司は決めつけをしてしまっています.遅刻したことで上司に不利益があったなら,それを部下に伝え,その責任を認識してもらうだけで十分です.部下からすると謝るしかないので,口では謝っていますが,上司が命令口調で責めたところで,部下の遅刻が改善されるとは考えにくいでしょう.
改善例
部下「すいません.遅れました.」
上司「朝会の内容をもう一度伝え直さなきゃいけないから,俺は悲しいよ.次は遅刻しないように気をつけてもらえるかな?」
部下「すいません.ちょっと体調が悪くて」
上司「そうか,体調が悪かったのか.それであれば,心配だから連絡を事前にしてくれると嬉しいな」
部下「かしこまりました.」
部下「うん,頑張って来てくれてありがとう.」
まとめ
上司のすべきことは,部下をマネジメントすることであり,コントロールすることでも強制することでもありません.実害があった場合はその状況を冷静に伝え,いかに部下を勇気付けるかを考えましょう.